
さぁ、種付けの始まりだ。ほら、今日もすべてが僕の思いどおり― |ローリキャベツ
さぁ、種付けの始まりだ。ほら、今日もすべてが僕の思いどおり―|d_576008| ほら、すべてが僕の思いどおり。抵抗ひとつできずに、君はそこにいる。最初は、小さな頼みごとだった。ノートを貸して、宿題を手伝って――そんな他愛ないやりとりが、少しずつ、少しずつ、君を絡め取っていった。今では、僕の言葉ひとつで、視線も、呼吸も、指先までも支配できる。君自身さえ、気づいていない。その無防備さが、どれだけ僕を昂らせるか。「……次は、何をしてほしい?」問いかけると、君はかすかに震えたまま、視線を落とした。答えなくていい。どうせ、もうすべて、僕が決める。君の心も、身体も――とうの昔に、僕のものだ。